No.9 (2005.10.9)

「テロ後のBaliガルンガン」

「10月1日、現地時間の午後8時すぎバリ島クタ・ジンバランにて
同時爆発テロ発生。。。。」

皆さんもニュースを聞いてさぞかし驚かれたでしょう。。。2度目のテロ。。。

私たちは、無事です。そして、何事もなくガルンガンの儀式が終わり今は、
以前の平和なバリに戻っています。
ガルンガンとは、バリ島で一番大切なお祭りの一つで先祖の人達を向い入れる
儀式。そして、今週末からクニンガンという今度は先祖の人達を送り返す儀式が
あります。言わばお盆のような時期で、バリではまた長いお休みに入ります。

バリ人にとってとても大切な時期に、あんな事が起こってしまいました。

日本では、「もうー2回目だから信用が無くなった、、、」とか言われているみたいですが、、、
でも、ここはインドネシア。人口の90%はイスラムなのです。
要するに
イスラムの国なのです。
「ジャワの特定のイスラム教徒は、バリへ国内旅行できません。」法案でも
あれば、日本やアメリカみたいに未然に防げるのですが。。。

バリの人達は何もしていないのです。前回のテロの時も、仕返しなど
していません。きっと今回も、彼らはしないでしょう。

皆さん、これもバリ・ヒンズーという宗教の教えなのです。

私は、ここバリで自分とは全く違う価値観の人たちが居ても、
それを素直に認められる力を学びました。

でも、この世の中に、自分たちだけの教えを貫きとおす為だけに、
人を平気で殺せる宗教が、本当の宗教なのでしょうか?

残念で残念で、もうー言葉がありません。
運悪く被害に遭われた方々に、本当に深く深くご冥福をお祈りしたいと思います。

そんな漠然とした喪失感の中ではありますが、
私はあえて普段と変わらない生活
をしています。

今アトリエでは、ありmaKashi のメンバーの松井麻美さん、上田有加さんが
それぞれ2回目の長期バティック勉強をしに来られています。

これからどのようなバティックを、彼女たちは造っていくのでしょうか?
それぞれの個性に合わせて、アドバイスをしたいと思います。

バリという強いエッセンスを取り入れて、オリジナリティいっぱいの作品を 期待したいものです。

PS:写真はテロの2日後、ガルンガンの際にかく家々の前に飾るペンジョール
という飾りをHOUSEに出入りしている男たちが造っているところです。
(皆さんも、誰々かだいたいお分かりでしょう!)

ここに住むバリ人の男たちは、こう言う作り物をいとも簡単に誰もが造る事が
出来るのです。とても、カッコイイと私は思います。
でも、なぜかここのジャイアンの造っているところを今だかつて私は見た事がありません!!
も、も、もしかして、造れない・・・??>0<






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