No.27 (2007.10.3)

        「男の社交場?バリの闘鶏!」
        



【お知らせ】

本格的にインドネシア語・バリ語を学びたい方にお勧め!^0^

講師は、地元の高校で日本語を教えている先生や日本語ペラペラの
ハウスのオーナー:ユダさんやそのユダさんが率いる「大好きBALI!!」
のベテラン日本語ガイドさん達を招いての本格的な授業!

Rindu House Language・・・新設開講 
「RINDU 学校」
http://www.rindu-house.com/language.htm


バリの伝統習慣の一つに鶏を戦わせる闘鶏がある。
これは、本来はお祭りの際に鶏の生き血を生け贄として神様に捧げ
怒りを静める為の儀式だった。

この激しく血生臭い鶏の戦いにバリ人の男達は、食べるのも忘れ夢中になる。
よく道先で男達が、大事そうに鶏をなでなでしながら抱えて座っている姿を
見かけた事はないだろうか?それは、殆どがこの闘鶏用の鶏だ。
男達は、それはそれは真剣にマイ鶏を育てている。
ユダさんもマイ鶏には、ビタミン剤を飲ませボカシオイルのマッサージまで
彼らに施している。しかも、自分で・・・
食べる事と着る事しか自分でしない人がである!!

こんなにバリ人を夢中にさせる闘鶏。。。もちろん、仕事も忘れ、家も売り
土地も売り、破産するバリ人が続出した。だから81年、法律で禁止されている。
503と言う条例も出来て、一時はCMまで出来てバリ人に自粛を呼び掛けていた。
だ・け・ど、今でもこの習慣は、脈々と続けられている。

断っておくが、バリでは金銭を掛けて行われる闘鶏は、現在も禁止されている。
だから今からお話しすることは、あくまでもフィクションの世界である。

バリ島のあるお寺で1年に1回のオダランが5月に行われた。
そのお寺は、バリの田んぼの組織スバックの為の大きなお寺らしい。
だから、田んぼに関わる全ての動物もこのお寺に供養されるそうです。
このお寺がもう一つ有名なのは、闘鶏の神様がここに祭られているからだそうです。
お寺のすぐ外には、立派な闘鶏場があり劇場型の舞台を真ん中にその周りに観客を
何百人も収容できるようになっています。
そこでその期間中、やはり闘鶏が連日行われバリ中の闘鶏師達が集まるのです。

一般の闘鶏好きの人たちからバリ中のお金持ち闘鶏師まで・・・・
中には、ごっつい体のボディガードを4人も連れている人も・・・
当然、Y氏も大の闘鶏好き!一度、ジャカルタの新聞社からバリの闘鶏
について取材を受けた程だ。  なぜ、あなたなの??
当時は不思議に思っていたが、今なら充分うなずける!!
その日も、Y氏の持っている鶏が出場する時が来た。
聞けば、Y氏の持っている鶏はとても人気が高く、みんなが掛けるそうだ。
こちらの掛け金が高くなれば、もちろん向こうも躍起になって掛け金を
上げてくる。結局、相手は1500万ルピア(約20万円)にもなったそうだ。
もちろん、Y氏はそんなお金はないのでとても小額を掛けたそうです。
本当かどうか分かりませんが・・・??   結果、
Y氏は勝利を収め、またまた闘鶏師としてその名を上げる事となったのでした。

そんなY氏にいつもY嬢が言っているのは、
「バリ島の伝統だから闘鶏をやめなさい、とは言わない。けれど、
大金は掛けたら駄目!!大金を掛けるのだけが、立派な闘鶏師じゃない。
死んでも勝って帰ってくる鶏を育てなさい!その方が、よっぽどカッコイイ!!」
と、何とかギャンブル狂からスポ魂に持って行こうと、Y嬢も必死である。

何はともあれ、このバリ島の伝統習慣「闘鶏」・・・男達の社交場
どんなにバリ島が近代化されても、これだけはきっと変わらない娯楽と私は思う。
皆さんも今度バリ島へお越し際は、道先で男達が大事そうに鶏をなでなでしていたら
ちょっと見せて貰っては、如何でしょうか? ただし、小声で・・・・^0^






Copyright © 2007 by Rindu House.All Rights reserved.